冷却水と燃料漏れに対処

先日、修理から帰ってきたUltima GTR ですが一週間ほどして下を覗くとよくない光景を見つけてしまいました。

……
いやあ、明らかに何かが漏れています(汗)
薄いピンク色をしていたのでガソリン!?と思いましたが、ふき取ったウエスの匂いを嗅いでみたところクーラント(冷却水)でした。

どちらであっても一滴二滴の量ではなく、このまま動かすのは駄目だろうということでジャッキアップして下に潜り込みます。
伝ってきた配管をふき取りながら漏れている箇所を探して、

このホースバンドの赤く汚れている箇所からではないかとチェックしましたが亀裂や穴は無し。とりあえずホ-スバンドの増し締めを行って様子を見る事にしました。
が、一週間後また床には水溜りが……
上記の箇所は湿ってもいなかったので漏れは別のところからだと分かりました。

一時間ほど念入りに見て回ってようやく見つけました。

暗くて見えにくいですが紫色の丸で囲った箇所から滲み出てきています。
下から光を当てると、

反射して少しハッキリと見えます。

こうなってしまった原因ですが、ネジ式のホースバンドの締め込みが少なかったからです。
新品のホースはゴムが柔らかいので配管に密着しやすく、ガッツリ締め込まなくても密閉されて隙間は出来ない。それがホースのゴムが劣化して硬くなると、柔らかさで確保していた密閉性が低下して隙間が出来、中の液体が漏れてきてしまうことに。

対策としてはホースを新品に換えるかホースバンドを増し締めして隙間をなくしてやればOK。
交換するほどホース自体の劣化は深刻ではないので今回は増し締めで対応しました。

果たして一週間後、床に水溜りは無く、目論見通り冷却水漏れは止まっていました。
が、確認のためにエンジンを掛けアイドリングさせた状態で下から覗くと今度は燃料(ガソリン)が漏れてきました!
ガソリン特有の刺激臭もハッキリと漂ってきて流石にヤバイです(汗)
火災は洒落にならないの慌ててエンジンを切ってまずはガソリンをふき取ります。このとき車庫の床の塗装がはげてしまいました……

再びお漏らし箇所の探索です。
最初は一番濡れていた燃料ポンプが怪しいと思っていたのですが、そこの接続を確認して増し締めしても漏れは治まらず、さらに調べてようやく見つけました。

場所は燃圧レギュレーターのリターンパイプ接続部分、紫色の丸で囲った箇所からです。
原因は冷却水漏れと同じくホースのゴムの劣化です。燃料ラインは金属のステンメッシュホースですが内側はゴムなのでホースバンドの締め込み量が少ないと同様に密閉性が不足してしまうという訳でした。

対応後にエンジンを始動させて下から確認したところ漏れは治まりました。
念のため燃料ラインのネジ式ホースバンドを全て増し締めして再度、エンジンを始動させた状態で確認しましたが異常は無し。
何とか車両火災の危険は回避できました……

これで、あとは涼しくなってくれればお出かけできそうです。